天皇賞（秋）

今回の天皇賞、本当に迷いました。毎日王冠、富士Ｓ共に3歳勢のワンツー。今年の3歳勢は強いのは、春の地点での時計からも明らか。人気も3歳馬に集まるでしょう。しかし、古馬の一級線とは未対戦。素直に3歳馬カレンブラックヒル、フェノーメノを買おうとは思いません。特に1番人気になりそうな無敗馬カレンブラックヒルは、秋天皇賞では鬼門の8枠発進。内の馬より1秒程余分に走らなければなりません。去年のアーネストリーもこれに泣かされました。増して2000㍍未経験。歴代天皇賞馬に、そんな馬はいないし、無敗の天皇賞馬も、キャリア5戦もいません。毎日王冠をＨペースを好位追走し、前を捕らえつつ、後ろを封じた競馬は強かったの一言ですが、今回は全くノーマークでいきます。

古馬の方は、まずルーラーシップ。本当はこの馬を本命でいこうと思っていたのですが、追いきり後の馬体重が＋30㌔。これが頂けない。輸送で減るとしても、ベスト体重には遠い。トゥザグローリーも、本領発揮は、もう少し寒くなってからの馬。大外枠も前途の通りマイナス。有利な最内枠ナカヤマナイトは天皇賞に全く縁のないオールカマー勝ち。未だかつて、オールカマー経由の馬の優勝はなしのはずです。2着は何回かありますが、それらの馬はオールカマーで最速上がり。中山と東京では、余りにレースのキャラが違うからです。故にダークシャドウでいこうと思いましたが、これも微妙。東京も2000㍍も100％連対ですが、切れを売りにするこの馬にとって、この空模様は微妙。札幌記念経由は良いのですが、牝馬のフミノイマージに負けたのも少し？トランスワープは重賞連勝中で無視出来ませんが、一級線とやっていない点、本命にはしにくい。晩成型のリアルシャダイの血は魅力ですが、主戦大野も頼りないもの。

そんな消去法的に残った本命はエイシンフラッシュ。古馬代表格ルーラーシップと同じ世代。3歳の時にプリンシバルで見せたルーラーシップより、エイシンフラッシュのダービーです。エイシンフラッシュは非常に乗り方の難しい馬。折り合いはつきにくく、使える脚も一瞬。そこをミルコデムーロなら、何かやってくれそうな、そんな気配を感じます。

対抗はフェノーメノ。ダービーで1秒後ろに居た馬ジャスタウェイが、毎日王冠で首差ですから、単純に3歳ではこの馬。菊花賞パスでここに出走は本気度の高さから。

後は良馬場限定でダークシャドウ、トランスワープ。500㌔前半の馬体重限定でルーラーシップ。内で溜めが効いての安田記念1番人気サダムパテックまで押さえます。

シルポートが単騎で逃げ、カレンブラックヒルが後ろを警戒して楽に行き、雨も降って、雨の苦手なアーネストリーも遅れた時、重馬場得意なシルポートの逃げが、この大舞台で完成するかも…